IT業界は伸びているから、エンジニアに就職(転職)したい!
でもシステムエンジニアの仕事はきついというのを耳にする…
実際どうなのだろう?
「システムエンジニアの仕事はきつい」
このイメージが染み付いていると思います。
確かにきつい面もありますが、そればかりではありません。
システムエンジニアの仕事には魅力がいっぱいです。
この記事では現役システムエンジニアが、
仕事がきつい理由と反面、魅力を簡潔に説明します。
- システムエンジニアの仕事がきつい理由
- 「システムエンジニアの仕事がきつい」という世間の意見に対する反論
- 私がシステムエンジニアに居続ける理由
- きついときを乗り越える方法
- IT業界最大手のシステムエンジニア
- システムの要件定義から運用、保守まで、一連の作業を経験
- 数億円超プロジェクトのプロジェクトマネジメントを経験
- 約70名の学生からOB訪問を受け、IT業界やシステムエンジニアについて説明実績あり
宜しくお願いします!
システムエンジニア(SE)ってどんな仕事?
システムエンジニアのお仕事は
「システムを作ることを軸に、お客様の要望を叶えること」です。
詳しくはコチラの記事でお話していますので、よかったらご覧ください。
システムエンジニアの仕事がきつい理由
①「ITってなんでも叶う」と勘違いされ、お客様のハードルが高くなる
「ITってすごい!!」という考えから
「あれもこれもIT使えばできるよね?」と飛躍される方が多くいます。
たしかに、ITの可能性は無限大です。
使い方次第で、世の中の常識を変えることもできます。
しかし、ドラゴンボールの神龍のように
願えば叶えてくれる、そんな高尚なものではありません。
②トレンド技術の進化が著しく、日々勉強が必要である
2000年から急速にITが進化しました。
2021年にはメタバースがトレンドワードになりましたね。
紙のデジタル化
携帯電話(ガラケー)の普及
Google・Apple・Facebook・Amazonの台頭、SNSの普及、ECサービスの普及
機械学習やクラウドの普及
ブロックチェーン技術の普及
自動運転技術の普及
DX(デジタルトランスフォーメーション)による事業改革
「ITの進化」で出来ることが増えたのは確かですが、
そのIT自体の技術も複雑になっています。
AI使って何かビジネスやりたいんだけど。
いまの御社のビジネスモデルだと、AIを適用するメリットが少ないです。
そうなの?であればAIについて分かりやすく教えてよ。
AIの仕組みからでしょうか?
ちょっとそれは…
このように、お客様から技術的な話に
興味を持っていただくことは少なくありません。
一方で、最新技術を正しく説明できる人は少数なのが実情です。
システムエンジニアはITのトレンドを捉えて学習し、
仕事の成果に繋げることが求められます。
③マルチタスクになりがちである
システムエンジニアは「要件定義〜運用、保守」まで、一気通貫で担当します。
大企業のシステムエンジニアであるほど、
複数プロジェクト or 高難度プロジェクトを担当します。
以下、システムエンジニアとして実施する作業例です。
- お客様への説明資料作り
- お客様とのシステム設計検討会議の実施
- 設計書レビュー
- スケジュールの遅れ理由を、メンバに確認
- プロジェクト課題の解決方法の検討
- 上司やプロジェクトマネージャーへの進捗報告
- 部下主催の会議への参加
- 議事録作成
これはつまり
自分自身の作業+プロジェクトという単位のマネジメントが必要
↓
担当するプロジェクトの数が増えると、
そのプロジェクトに応じた作業が必要
↓
様々な種類の仕事を
同時期に実施する「マルチタスク」の能力が必要
ということにつながります。
システムエンジニアの具体的な仕事内容、
1日の流れはコチラの記事で紹介しています。
一般的な「きつい」理由に対する反論
①「業務量が多く、残業が多い」ことに対して
システムエンジニア = 大変 = 残業が多い
このイメージを持っている方は多いと思いますが、
私(IT業界最大手のSE)は「平均残業時間:20時間/月」です。
20時間が多いか少ないか議論の余地はありますが、
他業界の大企業ビジネスパーソンも同程度かと思います。
つまり、システムエンジニア特有の難しさゆえに残業が多いのではない。
時間のやりくり(=マネジメント)ができるかに過ぎないのです。
②「スケジュールに追われる」ことに対して
システムエンジニアの仕事は常に締切との戦いである
このイメージを持っている方も多いと思いますが、
システムエンジニア特有の難しさではありません。
これも「マネジメントができるかできないか」の違いです。
重要なポイントとして、マネジメントに必要なのは
「現状把握と、未来をどれだけ予測できるか」です。
例えば、
明日までに新規機能を検討する資料を作って欲しい。
この依頼に対して私が考えることは、
- 新たに資料を作成する必要はあるのか?
- 本当に明日までに資料が必要なのか?
- 資料は概要・詳細、どのレベルで作って欲しいのか?
- 進めている作業の期限はいつか?
- 進めている作業の、さらに先の作業の期限はいつか?
- 進めている作業を止めないといけないほど時間がかかるか?
- 進めている作業を他のひとに任せられないか?
- 今日これから子供の面倒を見る時間だが妻と代われるか?
- 明日のお弁当の準備の時間取れるか?
- 明日までに副業の動画編集を終わらせる必要があるのだが、時間取れるか?
端的にいうと、以下を考えています。
- その仕事の「必要性」「難易度」「今後のスケジュールへの影響」
- プライベートな時間との兼ね合い
明日までに全然間に合わない…
進めていた作業の期限も間に合わない…
自分の作業完了を待っているAさんにも迷惑がかかる…
妻と子供との時間が取れない…
何も考えず「はい!わかりました!」と言うと、
必ず後悔しますからね。
③「マネジメントが大変である」ことに対して
これも「マネジメントができるかできないか」の違いです。
マネジメントに必要なのは
「現状把握と、未来をどれだけ予測できるか」。
前章でこう述べましたが、
「そもそもマネジメントが大変」という意見も少なくありません。
しかし、マネジメントは特別なことではなく、
システムエンジニア特有のものでもありません。
マネジメントは大きく2つに分かれます。
前章で示した「明日までの資料作りで考えること」を分類すると以下のようになります。
自分自身のマネジメント
- 進めている作業の期限はいつか?
- 進めている作業の、さらに先の作業の期限はいつか?
- 進めている作業を止めないといけないほど時間がかかるか?
- 今日これから子供の面倒を見る時間だが妻と代われるか?
- 明日のお弁当の準備の時間取れるか?
- 明日までに副業の動画編集を終わらせる必要があるのだが、時間取れるか?
関係者(お客様・上司・部下など)のマネジメント
- 新たに資料を作成する必要はあるのか?
- 本当に明日までに資料が必要なのか?
- 資料は概要・詳細、どのレベルで作って欲しいのか?
- 進めている作業を他のひとに任せられないか?
「マネジメントが大変」と言われるのは、
自分自身の力が及びづらい、関係者のマネジメントが必要だからです。
しかし、全く自身の力が及ばないのではなく、
ある程度コントロールはできます。
現状を把握し、未来を予測して
関係者に先手を打ちましょう。
なぜ私がシステムエンジニアで居続けるのか?
①IT業界最大手故の年収
私はIT業界最大手のシステムエンジニアとして、
現在30歳で年収約700万です。
商社やコンサル等、他業界の同世代はもっと年収高いでしょう。
しかし、上記の業界は激務のイメージが強くありませんか?
仕事に追われる日々を過ごすのであれば、
現在の年収・働き方がベターだと思っています。
②働き方改革が進んでいる
私は月1回出社するかしないかと、テレワーク率が非常に高いです。
会社から援助を受けてテレワーク環境は充実、
家事の時間も自由に取れる、
ランニングや筋トレなど身体を動かす時間も取れます。
心身ともに健康的な生活を送れるのは、
働き方改革の真骨頂ではないでしょうか?
③豊富なキャリアパス
- ITコンサルタント
- プロジェクトマネージャー
- クラウドエンジニア
など、業界・会社問わずニーズの高い職種への道が開かれています。
ITが進化し続ける限り、システムエンジニアのニーズは変わらず高いです。
システムエンジニアのキャリアパスは
別記事で紹介しているので、よかったらご覧ください。
現役システムエンジニアが教える「きつい時を乗り越える方法」
①労働環境を変える
- 同じ会社で、違う部署で働く
- 違う会社で働く
どちらでも構いません。
異動や転職はもはや珍しくありません。
むしろ、様々な経験をしてきたことへの評価が得られます。
つらかったら逃げていいんですよ?
②仕事以外に力を入れる(自分磨きをする)
いったん仕事のことは忘れて、
新しくやりたいこと、やってみたいことを探しましょう。
私の自分磨き(=自己投資)は、「心と体を健康に」がテーマ。
そのうえで、「お金は絶対に必要なもの」と考えました。
気づいたら10年以上続いているものもあり、楽しい人生を歩んでいます。
- 筋トレ
- ランニング
- ゴルフ
- 健康的な食事
- 積立投資
- ブログ
- 動画編集
- 婚活
私が実践する自分磨きについては、
別記事で紹介しているので、よかったらご覧ください。
自分磨き、一緒にはじめませんか?
注意:これだけはやらない方がいいこと
私の周りで、仕事がきつくてお休みしたシステムエンジニアは多々います。
復帰できた人、できなかった人に話を聞き、以下はやらないほうがいいです。
- 「自分が休んだことは悪いこと」と思う
- 何もせずぼーっとする
システムエンジニアとしての人生が全てではありません。
何も卑下する必要はありません。
人生まだまだこれからですよ。
一緒に自分磨きしませんか?
まとめ
システムエンジニアの仕事が「きつい」理由をご紹介しました。
システムエンジニア特有の難しさもありますが、
一般的に言われる「きつい」の大半は
ビジネスパーソンとしての難しさに値するものです。
ここをクリアできると、システムエンジニアとしてのキャリアは魅力的なことだらけです。
少しでもシステムエンジニアに興味のある方は、チャレンジしてみてください。
いまシステムエンジニアの方で、
本当に「きつい」なら、自分磨きをしてみるといいです。
私も相談に乗りますのでコメントいただければと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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