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「システムエンジニアの仕事内容」を現役SEが具体的に説明!

お悩み人

システムエンジニア(SE)って、日々どんな仕事をしてる?
プロジェクトってどう進めてるのかわからない・・・

就活サイトや転職サイトに書いてある「システムエンジニアの仕事内容・仕事の流れ」が分かりづらいと思う方必見。
この記事では現役システムエンジニアが、仕事内容・仕事の流れを具体例をもとに簡潔に正しく説明します。

この記事で分かること
  1. システムエンジニアが日々どのような仕事をしているか
  2. システムエンジニアの1日の仕事の流れ
筆者はこんな人
  • IT業界最大手のシステムエンジニア
  • システムの要件定義から運用、保守まで、一連の作業を経験
  • 数億円超プロジェクトのプロジェクトマネジメントを経験
  • 約70名の学生からOB訪問を受け、IT業界やシステムエンジニアについて説明実績あり

宜しくお願いします!

この記事について

システムエンジニア(SE)ってどんな仕事?

「プロジェクト」と呼ばれる単位で仕事をする

プロジェクトは「目的・目標を達成するための、期限が決められた活動」と覚えていくとよいでしょう。

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの目的・目標を達成するために必要な作業を検討し、
期限までに完了するよう導いていく役割です。

システムエンジニアには様々な役割がある

単に「システムエンジニア」と言っても、その役割は様々です。

  • プロジェクトマネージャー
  • アプリケーションエンジニア
  • クラウドエンジニア
  • データサイエンティスト など

詳しくはコチラの記事でお話していますので、よかったらご覧ください。

プロジェクトは大きく7つのフェーズに分かれる

「プロジェクト」は大きく7つのフェーズに分かれます。
特に②〜⑤を”システム開発期間”と呼ぶことが多いです。

  1. 戦略立案・企画提案
  2. 要件定義
  3. 設計
  4. 製造
  5. テスト
  6. 運用
  7. 保守

具体例をもとにシステムエンジニアの仕事ぶりを紹介

それでは具体例を使って、システムエンジニアの仕事ぶりを紹介します。

もちろん全ての仕事を書くことはできませんが、”こういう仕事するんだな”とイメージが湧くと幸いです。

フィクイションですので、お気軽にご覧ください。

プロジェクト概要

BLUE SKY空港のお客様情報管理システム
「Xシステム」開発プロジェクト

プロジェクト特性

  1. クラウドを利用すること。
  2. プロジェクト期間内に、お客様情報をもとにしたデータ分析を1度実施すること。
  3. システムリリースは2022年12月1日とする。

プロジェクト体制

プロジェクトマネージャーを中心に、アプリケーションやインフラ、クラウドごとのチームを組みます。

それぞれのチームで作業者に該当するのが「一般システムエンジニア」です。
「データサイエンティスト」はどのチームにも属さない、よりプロフェッショナルな役目です。

お客様とのコミュニケーションはプロジェクトマネージャーだけがやるのではありません。
例えばクラウドエンジニアが、お客様のクラウド設計担当の方へ説明します。

プロジェクトスケジュール

マスタスケジュールとは、プロジェクトの流れを示す、ざっくりとしたスケジュールのことです。

▲で示したのが「マイルストン」と呼ぶ、重要な局面のことです。
マイルストンの日程変更は原則許されません。

つまり、各マイルストンに間に合わないとプロジェクトの進行が遅れていることになります。

プロジェクトマネージャーの仕事内容・仕事の流れ

詳細スケジュールの作成と、各作業状況のモニタリング

プロジェクトの各工程に必要な作業を洗い出し、チームメンバと一緒に担当者と作業期間を決めます

作成した詳細スケジュールをモニタリングし、
遅れている作業がないかチェックするのはプロジェクトマネージャーの役目
です。

なお、予期せぬ作業が突然発生してもスケジュールに影響ないよう、早めに進めることもあります。
上図のNo.7(画面設計 内部検討会議)は、作業開始予定日(5/31)より早く開始(5/26)しています。

スケジュールを柔軟に組み換えるのは、
プロジェクトマネージャーの腕の見せ所です!

リスクの洗い出し、発生状況のモニタリング

プロジェクトで発生する可能性があるリスクを洗い出し、管理簿を作ります。
リスクヘッジしつつ、実際に発生してプロジェクトへ影響を与えないよう、注意深くモニタリングします。

リスク = 不確実性
リスク ≠ 危険

実は「リスク」という言葉には、良い意味を含んでいます。
(例:Aさんは来年昇進するはずだったが、今年昇進することになった = Aさんにとって不確実だったこと)

コスト管理

プロジェクトでの出費をモニタリングし、予算内に収めることもプロジェクトマネージャーの役目です。

どのようなお金がかかるのか、”カレーを作る”という例でご紹介します。
カッコ書きが、今回のプロジェクト例に当てはめた場合です。

  • 人件費
    • レシピを考える人(プロジェクトマネージャー)
    • 材料を用意する人(アプリケーションエンジニアなど)
    • 実際に作る人(一般エンジニア)
  • 材料費
    • 肉、じゃがいも、にんじん、たまねぎ(設計情報)
  • 場所代
    • 部屋(クラウド)
    • キッチン(サーバー)
    • コンロ(データベース)
  • 経費
    • 水道光熱費(間接費)

リスク管理するのも【急に出費が発生し、予算に収まらないことが起きないようにするため】です。
今回のプロジェクトだと、サーバー調達が間に合わないことが1番のリスクです。

ある1日のスケジュール

スクロールできます
時刻作業内容
9:30業務開始/メール・チャットチェック
10:00詳細スケジュールの更新/リスク管理簿の更新/お客様に電話
11:00チームX 進捗確認会議
12:00お昼休憩
13:00画面設計 内部検討会議の出席
14:30メール返信/お客様に電話
15:00要件定義 完了報告会議の出席
16:00要件定義 完了報告会議の議事録作成
17:00チームX 夕方会議(作業状況確認)
17:15自作業(画面設計の検討)/メール・チャット返信/お客様に電話
18:00業務終了

アプリケーションエンジニアの仕事内容・仕事の流れ

アプリケーションエンジニアは、その名の通りアプリケーションの設計・製造に関わります。

画面上のボタン、そのボタンを押したときのアクションなど、
目に見えるところだけでなくサーバー側に実装するアプリケーションの設計にも関わります。

インフラエンジニアはサーバーの設定などを、
クラウドエンジニアはクラウドの設定などを実施します。

処理フロー図の作成

設計工程では、どのような処理を作るか、処理の順序はどうするかを検討し、設計書を作成します。

上記のような処理フロー図があると、製造工程でプログラミングするときに楽なのです。

わかりやすい設計書があると、
その通りプログラムを作ればよいので
プログラマーは作業しやすいんですよ!

今回のプロジェクトだと、
・INPUT:新規お客様の会員登録情報ファイル
・OUTPUT:会員情報データベース
となり、サーバー側のアプリケーションとして作成されます。

ある1日のスケジュール

スクロールできます
時刻作業内容
9:00業務開始/メール・チャットチェック
9:30画面設計の検討(画面レイアウト、画面機能、サーバ機能など)
11:00チームX 進捗確認会議
12:00お昼休憩
13:00メール・チャット返信/お客様に電話
13:30画面設計の検討(画面レイアウト、画面機能、サーバ機能など)
15:00要件定義 完了報告会議の出席
16:00アプリケーションエンジニア チーム進捗会議
17:00チームX 夕方会議(作業状況確認)
17:15アプリケーションエンジニア チーム課題検討会議
18:00業務終了

インフラエンジニアの仕事内容・仕事の流れ

インフラ構成図の作成

プロジェクト特性として

  1. クラウドを利用すること。
  2. プロジェクト期間内に、お客様情報をもとにしたデータ分析を1度実施すること。

この2つを叶えるインフラ構成が必要がです。
インフラエンジニアとクラウドエンジニアが、協力してデータ分析基盤を作ります。

他にも、インフラ上にアプリケーション構築するので、
アプリケーションエンジニアを含めた3者の協力が絶対です。

ある1日のスケジュール

スクロールできます
時刻作業内容
10:00業務開始/メールチェック
10:15インフラエンジニア チーム進捗会議
11:00チームX 進捗確認会議
12:00お昼休憩
13:00クラウドエンジニア チーム合同仕様検討会議
15:00メール・チャット返信/お客様に電話
15:30インフラ設計の検討(ネットワーク・サーバ構成、データベース選定、データ抽出保存方法など)
17:00チームX 夕方会議(作業状況確認)
17:15自作業(画面設計の検討)/メール・チャット返信
17:30チーム合同仕様検討会議 議事録作成
18:30業務終了

クラウドエンジニアの仕事内容・仕事の流れ

クラウドの設定、構築

今回のプロジェクトではAWS(Amazon Web Service)を採用することになりました。

Microsoftの「Azure」やGoogleの「GCP(Google Cloud Plattform)」を使う場合も同様に、
クラウドサービスでは画面で様々な設定ができます。

インフラ設計、クラウド設計が完了したら実際にクラウド構築します。

ある1日のスケジュール

スクロールできます
時刻作業内容
9:30業務開始/メール・チャットチェック
10:00クラウド要件の再確認(AWSのホームページ確認)
11:00チームX 進捗確認会議
12:00お昼休憩
13:00クラウドエンジニア チーム合同仕様検討会議
15:00メール・チャット返信/お客様に電話
15:30クラウド要件の詳細事項整理
17:00チームX 夕方会議(作業状況確認)
17:15クラウドエンジニア チーム課題検討会議
18:00業務終了

データサイエンティストの仕事内容・仕事の流れ

データ分析

今回のプロジェクトでは、お客様情報管理システムが出来上がったあと、お客様情報を使った分析を求められています。

Excelで分析も可能ですが、今回はデータ分析ツールのTableauをご紹介します。

Tableauの魅力は「誰でも簡単に作れ、誰でも簡単にわかるグラフが作れる」ことです。

  • 一億行以上のデータを処理できるので、大量のデータでも高速に処理
  • ドラッグ&ドロップでほとんどの作業ができるので誰でも簡単にレポートを作成
  • データを更新機能でリアルタイムデータを可視化・分析・共有
  • 特別な知識がなくてもTableauがグラフや表を自動作成

データ分析結果をお客様にわかりやすく示し、今後の方向性を一緒に検討するのがデータサイエンティストの役目です。

ある1日のスケジュール

スクロールできます
時刻作業内容
10:00業務開始/メール・チャットチェック
10:15メール・チャット返信/お客様に電話
11:00チームX 進捗確認会議
12:00お昼休憩
13:00データ分析テスト
16:00他プロジェクト 作業支援
17:00業務終了(※翌日早め出社予定)

まとめ

具体的なプロジェクト例をもとに、システムエンジニアの仕事内容、1日の流れをご紹介しました。

「システムエンジニア」と言っても、その仕事内容は様々です。
それぞれがベストを尽くし、プロジェクトの目的・目標に向けて突き進んでいきます。

プロジェクトが完了して、お客様から感謝の言葉をいただいたときは、チーム一同嬉しい限りです。

システムエンジニアに興味を持った方がいらっしゃれば、一緒に仕事したいですね。

待ってますよ。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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