・いまの仕事内容、少し飽きてきたな…
・成長に繋がってる感じがしない…
・でも、いま転職してもまた同じ業務内容だよな…
転職するのは普通。
そんな世の中になりましたね。
仕事内容は変えたい…
でもまだいまの会社で成長できそう…
いまの会社自体に魅力を感じるところもある…
他の会社に転職すると未練残りそう。
そんなときにオススメなのが「社内転職」
私は2023年4月に社内転職をしました。
この記事では、社内転職の良い点や悪い点などをに簡潔にお答えします。
- 社内転職は社外への転職より手軽に環境を変えることができる
- 新しい業務経験はキャリアアップにつながる
- 一方で、社内転職の理由がすべて叶う・解決するとはとは限らない
- IT業界最大手のシステムエンジニア
- システムの要件定義から運用、保守まで、一連の作業を経験
- 数億円超プロジェクトのプロジェクトマネジメントを経験
- 約70名の学生からOB訪問を受け、IT業界やシステムエンジニアについて説明実績あり
宜しくお願いします!
社内転職とは?
社内の異なる部署や職種に異動すること
別企業で働くのではなく、同じ会社内で職場環境、仕事の仕方を変えることです。
(一般的には「ジョブチェンジ=転職」ですが、社内転職もジョブチェンジの1つです)
社外への転職と比べて、転職活動にかかる労力や
会社を辞めることの精神的負担は軽いです。
社内転職のポイントは3つ。
- 担当するお客様、お客様の業界を変えることができる
- 職種を変えることができる
- 職場環境を変えることができる
社内転職で❶〜❸を一気に叶えることもできますが、
❷は一般的にハードルが高いです。
理由は簡単で、
これまでのキャリアが全く通じなくなる可能性があるから。
❶〜❸のうち、1つか2つを
叶えようと社内転職するひとが多いです!
筆者の社内転職の目的
筆者の社内転職の内容
2023年4月をもって、社内転職をしました。
- 2023年3月末まで:省庁系のお客様を担当するシステムエンジニア
- 2023年4月から :民間企業のお客様を担当する営業 兼 コンサルタント
ご覧いただくとわかるかと思いますが、
社内転職のポイント❶〜❸を一気に叶えました。
- 担当するお客様、お客様の業界を変えることができる
- 職種を変えることができる
- 職場環境を変えることができる
システムエンジニアとは? と疑問をもった方は
よかったら以下の記事をご覧ください。
筆者が社内転職したかった理由
ポジティブな理由もあれば、ネガティブな理由もあります。
- 興味のある仕事や業界が新たにできた
- 自分自身の成長が止まっているように感じた
- キャリアの幅を広げたかった
ですが、一貫して「今後のキャリアアップ」を狙って
”いま動かないでいつ動くんだ!”と思って、腰を上げました。
1. 興味のある仕事や業界が新たにできた
=「いまの仕事内容が飽きてしまった」です。
いまの会社を志望した理由の1つ
”医療”が絡む日常生活に密接なところの、不便や課題をITを使って変えていきたい。
実際に配属されたのは医療現場に近いところではなく、
公的医療保険(例:国民健康保険、社会保険)のシステムを扱う部署でした。
あまり興味がなかった業界で7年間、
同じような仕事をしていたら飽きますよ(笑)
また、この7年の間で
自己学習を通じていろいろな知識を得たことで、
やりたいこと、興味あることががらりと変わっていました。
NewsPicksやYoutube、
Udemyが主な学習教材です!
私は以下のような業務領域や働き方に興味が出ました。
・マーケティング
・データ分析
・コンサルティング
一方で、業界については特に希望ありませんでした。
(もちろん、給料など譲れない条件はありますが、ここでは省略します。)
2. 自分自身の成長が止まっているように感じた
・省庁系のお客様を担当するシステムエンジニアとして従事
・大規模プロジェクトのプロジェクトマネジメントを実施
これが私の仕事の概要です。
システムエンジニアとして良いキャリアを積ませてもらいました。
ですが、5、6年目を迎えた頃にふと思ったのは
現業を続けたときに、
大変な状況を乗り越える経験はできるとしても、
自身の成長に繋がる機会は少ないかもしれない。
つまり、成長したこと、経験したことによる”慣れ”が、私を不安にさせました。
もちろん、慣れた環境・慣れた仕事内容を長く続けたいひともいますが、
私はそうではなく、モチベーションが下がっていきました。
労働環境が嫌、などはなかったです。
自分の成長が止まっている感じが嫌でした。
3. キャリアの幅を広げたかった
みなさんは、今後20年、30年同じような仕事をするビジョンが見えますか?
私には考えられませんでした。
- いまの仕事は「やれる」けど、「やりたい」というモチベーションではない
- いまの仕事以外も経験しないと、いまの仕事が自分に適正かわからない
- 年齢や役職があがっていくと、仕事内容は変えづらい
特に2点目。
”実際に経験してみないとわからない”という考え方。
キャリアを狭く深くではなく、「広く浅く、いずれ深く」
というのが私にはしっくりきます。
これは
- 幅広くできる人材であり(=ジェネラリスト)、
- 1つ2つ尖った得意分野もある(=スペシャリスト)
という私のビジネスパーソンとしての理想像に近づくとも思っています。
※伝えたいことのイメージはこんな感じ!
ゲームでも漫画でも、
レーダーチャートで能力を表現したりしますよね。
レーダーチャートほど綺麗にまとめられないですが、
自分のことを能力値として表現できると
私が考えていたことが伝わりやすいかなと思って
↓のように作ってみました。
・自分の得意・不得意が分からない
・いまの仕事内容が適正かわからない
・一方、仕事として携わりたい分野・業務領域は明確である
・自分の得意・不得意が分かってきた
・いまの仕事内容が適正か不適合かわかってきた
・仕事として携わりたい分野・業務領域は明確、もしくは変化してきた
・自分の得意領域で活躍していたい
・自分に適性のある仕事で働いていたい
※いまはまだ働けていなくても、自分が望む仕事・働き方に
舵を切ることができる状態へ準備している。
いかがでしょう?
あくまでイメージなので、
アバウトな表現になってしまいますが、
私が考えていたことは伝わりましたでしょうか?
社内転職時に実施した自己分析のやり方は、別記事でご紹介します。
次章では実際に社内転職して思う、
「社内転職の良い点・悪い点」をご紹介します。
実際に社内転職して思う「良かったこと・悪かったこと」
良かったこと①:新鮮な気持ちで働くことができる
私は職種がSE→営業へ、お客様は省庁系→民間企業へ、
これまでと全然違う環境に飛び込みました。
新鮮さしかありませんでした(笑)
でも不安は大してなく、それは
- これまで身につけたことは、1つは通じるだろう。
- 通じない部分はこれから学べばいいだろう。
- 異動してすぐに結果を出さないといけない訳ではないだろう。
と、楽観的に思っていました。
良かったこと②:キャリアの幅を広げられている実感が湧く
これまで経験したことのない業務だらけ。
- 契約書の作成
- 会議体の対応(例:受注判定会議)
- 提案書の作成
- お客様役員クラスとの会議
システムエンジニアのときは
・システム仕様の調査
・開発時の原価見積
・システム要件定義
など、当然システム寄りの仕事です。
いまは、営業寄りの仕事をしているので、
キャリアの幅を広げられている実感しかありません!
良かったこと③:自分の価値観が変わる
部署異動は社内のコミュニティを広げる機会にもなります。
隣の部署ですら人間性が全然ちがう社員が多いのに、
これまでと全く違う部署に行ったので余計にそう思います。
例えば、メール1つ取っても
これまで
●●部長、▲▲課長
お疲れ様です。○○です。
12/28の打ち合わせの件でご相談がございます。
〜〜〜
以上です。よろしくお願い致します。
いま
●●さん、▲▲さん
12/28の打ち合わせですが、
〜〜〜でよろしいですか。
以上です。 ○○
違いは「役職不要、かしこまった敬語・丁寧語不要」です。
確かに、「メール文が長くなるなぁ」「敬語や丁寧語って伝えたいことの本質じゃないやん」
って思っていたので、私的には楽になりました。
これまでの常識が、非常識になる。
良い経験ですよね!
良かったこと④:自分の向き・不向きがより明確になる
現在の仕事は大きく2つ。
① 既存のお客様からの問合せ対応、契約関連の折衝、契約に伴う手続き
② 新規でお客様を獲得するための提案活動
現業の経験は1年未満ですが、すでに向かないなと思ったのが
- 契約関連の手続き(社内の会議体、承認依頼など)
- システム仕様に関わるお客様問合せ
などなど。理由は
・これ、私じゃなくてもできる仕事だよね?
・システム仕様をもっと知ってから問合せ回答したいのに、
そう対応できるほどの時間的余裕がない
でもこれって表裏一体で、ポジティブに捉えると
・1年未満の業務でも”特に問題なくこなす”ことができる
・誰でもできる仕事にモチベーションが湧かない
・細かいところまではっきりさせたい
って自分理解につながります!
自己分析の良い材料ですよね。
キャリアを考えるうえで定期的な自己分析は大切!
悪かったこと①:やりたかった仕事が100%できる訳ではない
記事前半にちょろっと書いたのですが、私がやりたいことは
「マーケティングやデータ分析、コンサルティング」といった仕事です。
いま担当する仕事は営業職が強く、上記とは違うのが実態。
(理由はいくつかありますが、元を辿れば人材不足…)
キャリアの幅は広げられていますが、
異動直後からやりたかったことが100%叶う訳ではないんです。
「言ってたことと違う!」
ので、絶賛上司と解決策を
検討しています。
悪かったこと②:一緒に働くひとへのストレス
- チームで戦える
- 柔軟に対応できる
- 個々がベストを尽くせる
これが私が働きたい環境、周囲のひとに期待することです。
ですが、現在の部署では
- 年長社員の意固地
- システム保守メンバが頼りない
- 部署内でも縦割りがすごい
など、私の期待には反する環境がそこにありました。
こればかりは異動前に気づけませんでした。
結構ストレスなので、改善しないと…
まとめ
今回は、社内転職の良いこと・悪いことを筆者の経験をもとにご紹介しました。
特に中堅にあたるひとは
「このままこの会社で仕事を続けていいのだろうか?」
と、定期的に不安になりますよね。
社外に転職するにはまだ早いと思ったなら、
社内転職を選択肢に入れてみてください。
もしかしたら、”隣の芝生は青かった”って場合もあるでしょうが、
それをいま経験できたということが、あなたへの財産になります。
いまの会社で得られる経験を積ませてもらって、
キャリアアップにつなげればいいんです!
後悔のないよう、今後のキャリアを考えていきましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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