・とにかくキャリアアップしたい…
・クラウド活用の仕事に携わりたい…
・ITトレンドについていきたい…
各事業会社がクラウド関連のIT投資を推し進めています。
システムエンジニアだけでなく、他の職種でもキャリアアップ(転職・昇進)するために、
AWS認定資格を取得するはオススメです。
この記事では現役システムエンジニアが、AWS認定試験について簡潔に説明します。
- AWSとは?
- AWS認定試験とは?
- AWS認定資格を取得するメリット
- IT業界最大手のシステムエンジニア
- システムの要件定義から運用、保守まで、一連の作業を経験
- 数億円超プロジェクトのプロジェクトマネジメントを経験
- 2021年からAWSを活用したシステム開発を経験
宜しくお願いします!
AWS(Amazon Web Services)とは?
Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスのこと
クラウドコンピューティングサービスとは?
インターネットを経由して、サーバーやデータベース、アプリケーションを
必要な時に必要な分だけ利用することができるサービス形態です。
水道や光熱費と同じく、使った分だけ支払う従量課金制が取られています。
クラウドと比較される「オンプレミス」とは、自らサーバーを購入・管理する環境を指します。
オンプレミスにもメリットはあるので、クラウドとオンプレミスを両方活用する企業もあります。
クラウドエンジニアを含む、システムエンジニアの仕事内容を下記記事でご紹介しています。
よかったら一度ご覧ください。
AWSとは?
世界で最も利用されるクラウドコンピューティングサービスで、
サービス数も豊富で機能アップデートもよく行われております。
市場調査会社Canalysの調査結果から、2021年第4QにおいてAWSがシェア33%で世界トップです。
2位がMicrosoft Azureで22%、3位がGoogle Cloudで9%です。
AWS認定資格とは?
AWSに関する専門知識やスキルを有していることを認定する資格
AWS認定資格は技術スキルとクラウドの専門知識を検証し、
資格を取得すれば今後のキャリアとビジネスの成長に役立たせることができます。
国家資格ではありませんが、 AWS の資格ということもあり世界中で資格保持者は評価されます。
2020年以降、一般的に「クラウド」という用語が知られ、
企業は一斉にシステムのクラウドリフト(クラウド上でシステムを動作させること)に動き出しました。
特に、シェアNo.1のAWSの知識を有するだけでもニーズがあります。
AWS認定資格は全12種類
AWS認定資格は2022年8月現在、全12種類の資格が提供され、
専門知識と、3種類のレベル別(ファンデイショナル・アソシエイト・プロフェッショナル)に分かれています。
【このあと登場するIT用語】
・デプロイ:アプリケーションを使用可能な状態にすること
・デバッグ:プログラムの誤り(=バグ)を見つけ、手直しをすること
・サーバーレスアプリケーション:サーバを必要とせず動作させることができるアプリケーションのこと
・スケーラビリティ:システムなどが、規模や利用負荷などの増大に対応できる度合いのこと
・機械学習:AIに利用されるコンピュータアルゴリズムのこと
ファンデイショナル(FUNDATIONAL)
AWSとは何か、AWSにまつわる基本用語など、基礎的な知識が身に付きます。
アソシエイト(ASSOCIATE)
アソシエイトレベルは1年程のAWS実務経験がある方向けの資格 と言われていますが、
実務経験がなくても机上学習のみで取得できるレベルです。
アソシエイトレベルは設計者、開発者、運用担当の3つの役割別に分かれています。
効率よくアプリケーションを構築するための知識を証明できます。
また、アソシエイトレベルの中でも最も広範囲な知識が求められる試験内容となっています。
私がオススメする勉強方法は別記事でご紹介します。
AWSの基本構築を行うにあたり、最も効率の良いプロセスや手法について理解を深め、
アプリケーションの開発、デプロイ、デバッグスキルの証明となります。
ソリューションアーキテクトよりも試験範囲は絞られますが、
サーバーレスアプリケーションやコード記述のスキルも求められます。
システムをAWSでデプロイ、管理、運用をするにあたり、
コンピューティング、データ、セキュリティ要件に基づいた適切なAWSのサービスの選択ができる証明となります。
試験内容は運用部分に重点が置かれているため、強化的な学習をお勧めします。
私が特にオススメするのが、
ソリューションアーキテクト – アソシエイトの資格です。
プロフェッショナル(PROFESSIONAL)
プロフェッショナルレベルは試験の難易度は一気に上がり、出題範囲も広域となります。
2年以上のAWS実務経験を持つ方向けの資格となっています。
インフラ構築や複数言語の開発経験などのスキルがあるとより取り組みやすくなるでしょう。
プロフェッショナルレベルは設計者と運用・開発者向けの2つに分けられています。
AWSでの複雑な多層アプリケーションの移行や、
エンタープライズ規模のスケーラブルな運用を設計し、デプロイするスキルが証明できます。
試験範囲がとにかく広域なため、文章を素早く読み解く力も必要となります。
セキュリティコントロール、ガバナンスプロセス、コンプライアンス検証を実装し、
運用プロセスを自動化するためのツールの設計、管理、維持といったスキルの証明となります。
ソリューションアーキテクト同様、試験範囲は広く、
最新の開発および運用のプロセスの理解が求められる内容となります。
専門知識(SPECIALTY)
AWSのすべてのサービスで使用するネットワークアーキテクチャを設計および管理できることが証明できます。
データライフサイクルにAWSデータ分析サービスがどのように適しているかを説明できる能力の証明となります。
AWSのサービスを使うデータベースソリューションを、
適切に提案および設計するための、必要事項と要件を分析できる能力が証明できます。
スケーラビリティ、コスト効率、信頼性、安全性に優れた
機械学習ソリューションを設計し、実装ができることの証明となります。
AWSにおけるデータ保護メカニズムについての理解や、データ暗号化メソッド、
セキュリティの運用とリスクについての理解の証明となります。
AWSクラウド上でSAP社のSAP関連製品を実行するための
設計・構築・運用・移行および最適化ができることを証明できます。
プロフェッショナルと専門知識の資格は
一気に難易度が上がりますが、その分価値は高いです!
オススメの取得順
クラウドプラクティショナーは誰でも取得できるレベルであり、他者との差別化にはなりません。
また、AWSのサービスのことを知れるかというと何とも言い難いです。
一歩踏み込んで、アソシエイトレベルから取得しましょう。
なかでも、アソシエイトレベルの中でも最も広範囲な知識が求められる試験内容となっている
ソリューションアーキテクトがオススメです。
私がオススメする取得順は以下のとおりです。
- ソリューションアーキテクト(アソシエイト)
- ディベロッパー
- ソリューションアーキテクト(プロフェッショナル)
- 機械学習 or データアナリティクス
受験料や合格後の注意点などをご紹介
問題数・受験料
各試験の問題数と試験時間、受験料は以下の表のとおりです。
解答方式は全て選択式ですが、複数選択や多肢選択などのケースもあります。
試験名 | 問題数 | 試験時間 | 受験料 (税込) |
---|---|---|---|
クラウドプラクティショナー | 65問 | 90分 | 12,100円 |
ソリューションアーキテクト (アソシエイト) | 65問 | 130分 | 16,500円 |
デベロッパー | 65問 | 130分 | 16,500円 |
SysOps アドミニストレーター | 65問 | 130分 | 16,500円 |
ソリューションアーキテクト (プロフェッショナル) | 75問 | 180分 | 33,300円 |
DevOpsエンジニア | 75問 | 180分 | 33,300円 |
高度なネットワーキング | 65問 | 170分 | 33,300円 |
データアナリティクス | 65問 | 180分 | 33,300円 |
データベース | 65問 | 180分 | 33,300円 |
機械学習 | 65問 | 180分 | 33,300円 |
セキュリティ | 65問 | 170分 | 33,300円 |
SAP on AWS | 65問 | 170分 | 33,300円 |
合格後の注意点
AWS認定資格の有効期限は3年間であり、3年毎に再認定試験を受けなければ認定が更新されません。
再認定試験は50%の割引バウチャーコードが使用できるため、取得時の半額で更新することが可能です。
認定資格に有効期限が設けられている理由は、AWSが常にアップデートを続けていることにあります。
資格取得後も継続的な学習が必要となります。
ただし、転職や昇給に肩書きとしてピンポイントで必要な場合話は別です。
継続的な学習が必要となる点はAWSに限った話ではありません。
IT業界は驚く速さで進化しているため、学び続ける姿勢が重要です。
AWS認定資格を取得するメリット
転職に有利に働く
最近のシステムエンジニアの募集要項に「クラウドに関する知識を有すること」
などが含まれている事があるので、そのような案件への応募が容易になります。
つまり、キャリアアップに役立ちます。
(キャリアアップ:専門知識を深めて経歴を高めたり、より収入の高い仕事や地位の向上を求めて転職すること)
試験勉強にあたり実際にAWSの各サービスを触ってみるとよいでしょう。
実際に転職後の仕事としてAWSを使うときに、ドヤ顔で臨めますよ。
募集要項に書いてなくてもAWS認定資格を
持っているのは、絶対に採用担当に刺さります!
社内アピールにつながる
AWS認定資格を取得することで、システムエンジニア(クラウドエンジニア)としての立場が一段あがります。
理由は、クラウドサービスを扱える人材はまだまだ貴重だからです。
仮に実務経験がないなか資格取得した場合、「知識があるなら実践で経験積んでもらおう」と、
新たにクラウド関連プロジェクトへアサインされる可能性が高いです。
資格取得の勉強で得た知識×実務経験で、さらにスキルアップできるでしょう。
「クラウドを扱えるプロジェクトマネージャー」
のように複数スキルを兼ね備えた人材は、さらに貴重ですよ。
まとめ
今回はAWS認定資格についてご紹介しました。
AWS認定資格の取得はシステムエンジニアとしてだけでなく、
あらゆる職種のしてキャリアアップ(転職・昇進)にオススメです。
それだけ各企業はクラウドサービスへの投資を進めています。
このIT投資の流れはしばらく続きます。私の予想では2030年までは必ず続きます。
そのため、市場トップのAWSの認定資格を通じて、クラウドに関する知識を習得していきましょう。
絶対に後悔しません。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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